世界はおさとうでできている








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 ルークとの生活に慣れた頃、それは自分のサイズにも慣れたという頃だ。解毒剤の完成を待っているのだが、ラザリスとの戦いが佳境である現在、特に不自由もしていない現状で急かすのは悪い気がしているので特にせっつく事も無く過ごしている日々。
 慣れてくるとダレてきて、相変わらずルークに放置されてもそう慌てる事は無くなった。目が醒めてミニチュアハウスから顔を出せば部屋に取り残されてぽつん、なんて事もそう珍しくない。
 ちなみに今日は昼食後の昼寝から目が醒めてみれば、同じように隣のベッドでぐーすか寝ていたはずのルークの姿は無く他に誰もいないという状況だ。おそらく誰かに外へと誘われ、すっかり忘れてそのまま出て行ったのだろう。
 後で発見されてガイやティアに怒られるのはルークなのに、全く彼は反省と学習をしない。以前言っていたように勝手に着いて来るペットでなければやはり合わないのだろうか。
 放っておかれても数時間すれば誰かしら帰ってくるし、ハウスには水も食料もある。ドライフルーツを小さく刻んだ保存食なのだが割りと美味い。
 室内を移動する程度何の苦も無いが、どうせドアは反応しないのだからのんびり待つのが利口というもの。最近はウィルが小さな砂粒から特殊な金属を選り分けてくれなんて仕事を持って来たりするので、暇も潰せている。
 と、声を大にして上げる不満は無いのだが……やはりルークに対して少々腹は立つ。俺が世話してやるなんて大口叩いておいて、結局やっているのは周囲だ。彼がしている事なんてそれこそ移動手段くらいでそれすら忘れられる始末。
 自分がやると言った事を適当に済ます人間における信用はあまり無い。ライマの将来は滅亡かねぇ、とアッシュを不憫に思う日も増えた。毎日食べるスイーツが変わらず美味いのだけが救いである。
 お坊ちゃんは一体何時帰って来てティアに叱られるんだろうかね、と独り言ちた時だ。扉のベルが鳴る前にドアが開き、同時に幼く甘い声が入って来た。

「失礼しまーっす! ヴァン総長居られますかぁ〜?」
「残念ながら今は留守だな」
「あららざんねーんってやだーユーリってば一人? またルーク様に置いてかれたの?」
「見りゃ分かるだろ? あのお坊ちゃんオレが早く起きた時は寝坊してるクセに、オレが寝坊した時は絶対早起きなんだよな」
「起こしてもらえないの? ってルーク様がそんな気の利いた事する訳ないか」
「よく分かってるじゃねーか」

 入ってきたのはツインテールを揺らして人形を背負うアニスだった。可愛らしく作り上げた声で入ってきたのに、部屋にユーリだけと分かった瞬間ドスが利いた声色になるのだから見事としか言いようがない。
 まだ子供なのに軍属で、あの性格ならばそれ相応の苦労をしているのは考えなくとも分かる。が、少々金の匂いにがめつ過ぎて将来が別の意味で心配になってしまうのは余計なお世話だろうか。
 国軍のアニスはライマ王家の護衛も担当している。部屋割りの関係で基本的にアッシュとナタリアを護衛する事が多いが、玉の輿を狙っているのかよくよくルークの部屋まで誘いに来る事も多い。引き篭もり気味の王子様なので、アニスのように押しが強い方が良いかもしれないが。
 金持ち以外には猫かぶりをしないので、ユーリに対してはごく普通に、ちょっと背伸びをした子供のようだ。勿論軍の厳しい訓練を受けているので、下町の子供よりも余程しっかりしているのは分かっている。そして裏の顔は案外キツイという事も。

「まぁルーク様は甲斐甲斐しくだとか、周りをよく見るって事が出来ないから」
「ったくよ、当番はすぐガイに押し付けるし、オレを掴んで投げるし、人が寝てるのに暇だからって起こそうとしやがるし……あいつ良い所皆無じゃねーか」

 基本的に子供っぽいのだ。好きな事ばかりしようとして嫌な事からは逃げたがる。この前もアッシュと喧嘩して、悔し紛れにユーリを投擲して逃げ帰った。
 あまり見ていると悪い所ばかり見つけてしまうので、これでも良い所もあるだろうと探したのだが……何しろ価値観が違うのでどうにも心象は傾かない。
 しかしあんな性格でも、ガイやティアは傍に居て見守っている。彼なりの良い所はきっとあるのだろう。というか無いと、ライマ国が困るのではないだろうか。

「しょーがないよ、ボンボンだもん」
「同じボンボンでもアッシュとは随分違うように見えるけど」
「種類が違うボンボンだよー。あたしから見ればどっちも子供だよね」
「お先真っ暗だな……」

 13歳の現実主義者からすれば、王子達の評価は散々なようで。ユーリとしても分かってしまうので、なんともかんとも。
 ガイやティアはルークを叱ったり注意するが、決して悪口の類は言わない。側近として当然で、親しい者として優しいのだろう。
 しかし立場が違うユーリからすれば、甘やかされているようにしか見えなくて、だが彼らにそれはどうなんだと言うのもありがた迷惑だろう事は容易に想像出来る。なので微妙に消化不良で、モヤモヤが溜まってしまうのだ。
 だからアニスのようなルークを知っているのにこうやって同じ小さな不満を話せる相手は貴重だ。当然他に誰か居れば絶対に言わないだろうけれど。
 別段ユーリだってそこまで不満が溜まっている訳ではない。だが、ルミナシアを取り巻く危機に自分は何も出来ず、大人しく日々を過ごしている生活はあまり面白くない。そろそろ剣を振り回したいし暴れ回りたい。戦闘が出来ない日々は、暇というよりもつまらないのだ。
 なのでつい、そう、この日のユーリはつい口が軽かった。当然のように食事やガイの世話を享受して、やりたくない事はやらないルークへの積もったものが言葉になってしまった。
 普段ならば別に、どうせオレには関係無い事だと無視出来る。体が小さくなければ引きずってでもさせるか、分からないならば教える事だって出来るのに。
 要するに小人の生活に慣れた分、溜まって発散出来ない苛立ちがにょっきり顔を出してしまったという事だ。ルークがガルバンゾの腐りきった貴族達程質が悪くないのにも消化不良に繋がっている。
 アニスが自分と同じようにルークはボンボンで子供だ、という評価も手伝って、つい。ネチネチと悪口を言い連ねていた。
 大変に大人気ない言動だと分かっているが一度開いた口は止まらず、アニスの口元が段々とへの字に歪んでいくのに気が付かない。

「んっとにあのお坊ちゃんはダラけてて何にもしねーよな。いい加減共同生活も長いんだから当番くらいブツクサ言わずにさっさとやりゃあいいのに。あれでもーちょっと素直なら可愛げもあるけど、それすら無いんだから救いようがねーわ。同じ王族でなんでああも違うのか不思議なモンだね」
「何かしてもらうのが当然って意識だからしょーがないよー。あたしはそれでお給料貰ってるからぜーんぜん平気だけど。むしろそれで特別ボーナスくれるならいっくらでもするよ」
「家でペット飼ってるって話も嘘くせーな。どうせ好きな時だけ構って後は人任せだろ?」
「ミュウのアレは性癖だからぁ。てゆーかルーク様がそんな、ペットの為に最新の注意を払うとかさーやる訳ないじゃん。そんなのちょっと考えれば分かるでしょ? ルーク様だよ? もしかしてユーリって案外馬鹿?」
「……あの時のオレは追いつめられててどうにかしてたんだよ。今からでもフレンの所に戻った方がいいかもしんねーなぁ。けど毎日のデザート生活は捨てがたい」

 ルーク以外ならば、とてつもない好条件なのだ。ライマはライマで忙しいのだろうけれど、フレンと違って国軍人の数が多いので分散されている。
 ガルバンゾの大きさを考えれば帰ったら帰ったでもっと忙しくなるだろう事は目に見えていた。背負い込み癖のある幼馴染を想えば、やはりフレンの元に戻る気はあまりしない。
 その言い方では他国他人ならば面倒をかけてもいいのか、という話になってしまうがそこは都合の良い話だ。何よりもルークは暇そうである。暇なんだからこれくらいしてくれたって罰は当たらないんじゃないのか。
 せめてエステルやナタリアのように、他人の為に一生懸命働いている姿を一目でも見ているのならばまだ印象は違うのだが……残念な事に未だそれは叶っていない。
 結局、ユーリがこうやって不満を漏らすのはルークを嫌いきれないからだ。
 腐った役人のような駄目さ加減ならば最初からそういうものだと切って捨てる事も出来る。だが彼は子供で、不器用で、知らないだけなのだろう。興味を持てば自分からやるだろうし、友人ができれば気にかけている。優しさや気配りが皆無という訳でもなくて、単に自分に正直過ぎて未熟なのだ。
 勿体無くて苛々する、というのが本当なのかもしれない。そこに自分の無力感が加わって溜息も吐きたくなる。これが元の大きさならばいくらでも動けるというのに、けれどルークを見る事も無かっただろう。早く戻りたい。だが今はラザリスの問題が先だ。
 どうにも出来ないのが不甲斐なくて、分かりやすい不満先へと処理するのも情けない姿だ。言うだけ言ったら少しスッキリしたけれど、胸の内に溜まるモノは逆に増えている。
 元に戻ったらルークの相手をしてやろう……そんな風に考えて口を閉じると、上から降ってきた柔らかくてずっしりと重たい物に潰されたのは同時だった。

「ごふっ!? な、なんだっ」
「あのね〜ちょっと言い過ぎじゃない? そりゃルーク様は甘ったれの世間知らずでどうしようもない駄目人間の引き篭もりでアホだけどさ、ユーリにそこまで言われる筋合い無いんだからね! あんな脳内お子様でも一応、即位したらもしかしたら滅亡するかもしんないけど一応! ルーク様はうちの国の未来の王様なんだから!」
「いやオレそこまで言ってねーから……。というかさっきまで散々自分でもルークの悪口言ってたじゃねーか」
「これでもあたし、ライマ国の軍人だもーん。別に本気で忠誠誓ってるワケじゃないけどさ、やっぱ将来あたしのお給料払う人の悪口を聞くのはいい気がしないのは当然でしょ」
「軍人がお上の悪口言っていいのかよ」
「あたしは言っていいの。でも他人が言うのは駄目!」
「なんだそりゃ……」
「って事で、ユーリは暫く反省してね! トクナガー」
「うおおおお重い重い重い潰れるっ! 悪かったからって!」

 どうやらアニスのトクナガが巨大化してユーリを押さえ付けているようで、みっちりと詰まった綿の腕で体全体を押し潰してくる。綿といっても何かの魔法で強化しているらしく、糸やほころびも無く謎の弾力。鉄板のような硬さは無いが、圧迫感はかなりあって隙間無く包まれて息苦しい。
 おそらく加減して潰しているのだろうけれど、ちょっとその気になれば今のユーリなんて簡単にプチッと潰せるだろう。
 自分でも言い過ぎていたと自覚がある所で、確かに自国の王子を悪く言われれば気も悪くする。命の危険も感じて謝罪するが、もっちりとしたトクナガの腕に全身を包まれて声すら届かなくなっている。あまり長引くと呼吸困難になるのではないか、と焦りを感じ始めた頃……ドアが開いてダルそうな声が聞こえてきた。
 この声はルークだ、ようやく帰ってきたのか。いくらなんでも目の前で潰されそうになっていれば助けてくれるだろう、が、その期待はあっさり裏切られる。どうやら巨大なトクナガの腕に包まれているせいで見えなくなっているのか、何やってんだ? と不思議そうな会話しか聞こえてこない。
 悪口言って悪かった、頼むから気がついてくれルーク! とユーリは必死で念じるが、そんな願いが届くはずもなかった。

「ルーク様ぁおかえりなさぁ〜いっ」
「お、おう……てかアニス、トクナガでかくして何やってんだ?」
「ちょっと虫がいたので潰してたんですぅ、気にしないでください。それよりもルーク様どうしたんですか? 依頼に出てたんじゃなかったんですかぁ」
「そーなんだけど、途中でユーリ置いてきたの思い出してよ」
「もしかして、わざわざ戻ってきたんですか?」
「ガイとティアがうっせーからな……」

 それを聞いて、ユーリは驚く。まさかルークが、自分を置いて出たのを思い出して戻ってくる事があるなんて。外に出てわざわざ戻るとは、彼の性格からして嫌がるだろう。それを周囲が注意したとして、実際本当に戻るとは思えなかった。つい先程までその件で不満を口にしていたと身としては特に。
 どうやらルークからでは、トクナガの手に包まれたユーリの姿は完全に隠されているらしい。どこ行ったんだ? なんて呑気な声で室内を探している音が聞こえてくる。
 ユーリは罪悪感と嬉しさで、ルークを少し見直した。流石に悪口を言っていたと告白は出来ないので、元のサイズに戻ったら何かデザートを作って構ってやろう。
 とりあえずトクナガに退いてもらい、ルークの手に行きたいのだが……何故かこの狭苦しい圧迫感が消える様子が無い。もういいだろ! と叫ぶが、密閉されている為に今の音量では届かないようだ。
 まさか悪口を言った仕返しに、ルークから隠すつもりか。ユーリは体を使って暴れるが、戦闘に使われるマジックドールの手はびくともしなかった。やはり針か何かでも、武器を持っていれば良かったと後悔する。
 探しあぐねるルークが部屋を出て行こうとしていた。待ってくれ! と大声を出しても何の反応もない。だがそこへ、焦るユーリの想いが届いたのかは定かでは無いが、アニスが呼び止めたではないか。止めるならばトクナガの腕は退くだろうか、と待っていても変わらず。
 どういう事だと困惑している中、演技の入ったアニスの、とんでもないセリフが聞こえてきた。

「あの、あの……ルーク様……。あたし、もしかしたら……」
「ん? なんだよどーした。ユーリがどこ行ったのか知ってんのか?」
「そうなんですけど……その件であたし、とんでもない事しちゃったかもしれないんです……」
「はぁ? 何だよ、何やったんだ」

 アニスの声色は苦渋に満ちて、何かとんでもない失敗をやらかしてしまったという印象を十分に与える。きっと表情もそれに合わせて悲しそうに演技し、大抵の人間を騙せてしまうだろう。
 ユーリからは声しか聞こえないので、何がどうなっているのかさっぱり分からないが、謎の緊迫感が漂っているのは察する事が出来る。

「ルーク様、ごめんなさいあたし……」
「んだよ、怒らねーから言ってみろって。なんかポカやったってんならジェイドには黙っといてやる」

 意外なのは、そんなアニスに対してルークは責める様子も無くむしろ慰めてフォローに回ろうとしている点だ。やはり明らかに自分よりも下の者には、相応に優しさを見せている。
 これをもっと表に出せば評価が良くなるだろうに……そうユーリが場違いな思いに馳せていると、アニスから衝撃の発言が飛び出し吹き出してしまった。

「あたし! もしかしてユーリさんを間違えてゴミと一緒に出しちゃったかもしれないんですっ!」
「は、……な、ええええっ!? おま、マジでかっ!?」
「朝ルーク様のお部屋に入った時、ゴミ箱が溜まってたから掃除してあげようと……。今近くに大きな街があるから、丁度良いと思って今朝出しちゃったんです!」
「いや待て待てって! そんな、でもあいつちゃんとあの人形の家で寝るじゃん! てかマジでいねーの!?」

 よりにもよって、ゴミと一緒に出してしまったなんてとんでもない嘘をソレっぽくのたまう。当然ルークは驚き、すぐ傍で潰されているユーリも驚きだ。
 確かにユーリが寝食するミニチュアハウスはルークのベッド横にあるテーブルに置かれており、その下にはゴミ箱がある。
 だがいくらなんでも家から転げ落ちても気が付かない程寝相は悪くないし、ゴミが溜まっていたかどうかは覚えていないが流石に姿が見えればゴミと一緒に出す人間はいないだろう。
 ルークもそう考えて、家を覗き混んでユーリの名前を呼ぶ。だが返事が返ってこない事に焦り、アニスのばっちりな演技に騙されて動揺している。勿論それはユーリも同じだ。

「ユーリ、おいユーリてめーどこ隠れてんだよ出て来いよ! ユーリッ! なぁアニス、それマジなのか? 誰か他の奴が連れてったってんじゃないのかよ?」
「あたしももしかしてそうなんじゃないかって思って、さっきまでずっと探してたんですけど誰も知らないって。ユーリさん、一人じゃ部屋からも出られないじゃないですか、なのに居ないし……。どう考えても、今朝あたしが出したゴミ箱の中に居たとしか考えられないんですっ! 今思い出すと、なんかゴミにしてはちょっと重かった気もするし、何か声が聞こえてたような……。あの時はてっきり、船の音だとばっかり思ってたから……」
「マ、マジかよっ」
「きっとユーリさん、寝相が悪くて寝ながら家から出ちゃって、そのままゴミ箱の中に落ちて気絶しちゃったんです! それに気が付かずあたしがゴミに出して……ああっ! どうしようルーク様、あたしのせいですうっ!」
「お、おおおおおお落ち着け、落ち着けアアアアアアアアニス!」

 落ち着くのはお前だ、というくらいルークの方が動揺している。アニスは当然演技なのでむしろ冷静に、まるで本当にやったのかと思うくらい順を追って分かりやすく説明くさいセリフ。この場に他の人間がいたならば騙されないだろうけれど、残念な事に相手はルークのみだ。
 可愛らしい嘘ならばともかく、実際に姿を見せないユーリに不安を掻き立てられて完全に信じてしまっている。
 一体何故彼女は自分の主にそんな嘘を言うのか。ユーリは不審に思うが、聞こえてくるルークの声にまたも驚かされた。

「とにかく、ユーリがゴミ捨て場に行ったのは間違いないんだな? じゃあ今すぐ行くぞ!」
「でもルーク様、朝に出したゴミは昼には焼却処分されるから手遅れかもしれません……」
「縁起でもねー事言うな、あいつがそんな大人しく焼かれるタマかよ! グダグダ言ってねーで行くんだよ!」
「でもでも、ゴミ山は街のゴミが集まってすんっごい汚いんですよ! 臭いですよ! そんな所ルーク様行けるんですか? 掘り返したりできます?」
「う……嫌だけど今はんな事言ってる場合じゃねーだろ!? 確かすぐ近くの街だったな!」
「あっ、ルーク様ぁっ」

 アニスの問いにルークは怒りながら答え、慌てて部屋を出て行く。バタバタと激しい振動が床を伝い、廊下を走っている様子までも分かる。
 ようやくトクナガの腕が退いたのだが、ユーリはすぐに気が付く事が出来なかった。呆然というか、驚きというか。正直に言うと感動したのだ。それが分かるのか、演技派なアニスはにんまりと笑っている。

「ルーク様、ユーリの為にゴミ山でも構わず掘り返してくれるってさ」
「ああ……ちょっとでも汚れるとビービーうるっせえあのお坊ちゃんが……」
「ど? ルーク様も優しい所あるでしょ」
「十分伝わったって、悪かった。でもお前、ヒデー事しやがるなぁ」
「あたしもちょっとびっくりしたよぉ。絶対ガイにやらせるのかと思ったけど、まさか本人が行くなんて思わなかったもん」

 アニスの嘘は酷いが、ルークがあそこまで躊躇なく自ら動いたという事実がユーリには嬉しい。どうせならば表情も見たかったのに、アニスは直接見たかと思うと本当に意地悪だ。
 やはり彼は子供で、子供のような単純さと優しさがある。素直に自分を表現出来ないのはおそらく環境のせいなのだろう、しかしそれが彼を評価する上で、真に足を引っ張るものではないと確信した。
 ユーリは心の中で今まで彼に対し吐いた悪態を詫びると、あれ程までに下り坂だった気持ちが逆向きになり、驚く程ルークを好む感情が湧いている。見直したからといっていきなり好意的になるなんて、自分の単純さも大概なもので人の事は言えないなと苦笑してしまう。
 元に戻れば、あの不器用で素直じゃないお坊ちゃまのフォローをしよう。きっとクレスやロイド辺りはとっくに見抜いていて、だからこそ彼らは隔たりなく友人になったのだ。そう考えると自分はもっと見る目を養わなければな、と反省した。

「ちょっとユーリってばニヤニヤして気持ちわるーい」
「ほっとけ。てかルークに今のは嘘だって言った方がいいんじゃねーのか。あいつこのままじゃマジでゴミ山掘りに行っちまうぞ」
「まぁまぁ、もしかしたらさっきのは勢いだけの言葉だったかもしれないでしょ?」
「そうかぁ?」
「ちょっとだけ遅れて追い駆けて、本当にルーク様がやるか見てみようよ」
「お前マジ鬼だな」
「何よーそれじゃユーリは見たくないの?」
「……ちーっとだけ、見てみたいかもしれねーな」
「ほらぁ! ね、いいじゃんちょっとだけだよ。本当にルーク様がやるならすぐに声かければいいんだし!」

 確かに、ユーリが聞いたのは声だけ。表情などの機微が見れていれば疑いようも無かったかもしれないが、叶うならばこの目で見てみたい誘惑はある。
 何しろルークはお坊ちゃんで、掃除なんて全く分からなかったし最初は雑巾も汚いから触りたくないと言っていたのだ。
 その彼が、果たして本当にゴミ山から自分を探してくれるだろうか。ガイやティアのような身内ならば確信は持てるが、存在すら忘れられるペットのような立場のユーリでは言葉だけかもしれない。
 もしそうだとすると、先程までの嬉しさが一気にどん底になってしまうんじゃないのか。恐ろしさ半分、だが期待も半分だ。騙す罪悪感はあれど、やはり見てみたい気持ちが勝つ。

 それからユーリはアニスの背中のトクナガに隠れバンエルティア号を降りた。ゴミ焼却施設がある街は然程遠くない、歩いていけば待たずとも丁度良いタイミングになるだろうと予測して。ここで失敗だったのが、アニスの歩幅を計算していなかった事と、船を出る前にやたらと人が減っていた事に気が付かなかった事だ。
 時間は夕方を少し前、てっきり皆依頼で出払っているだけだと気にも止めていなかった。出掛けにアンジュから何も言われなかったのだから、気付く要因も無かったといえるが。
 実際二人が考えていたよりもずっと大事になっていたと知ったのは、それこそ着いてから。
 あまり人が溢れかえるような場所でないだろうに、妙な騒がしさが耳に触る。喧騒、ではないが歓声でもない。入り口に誰も居ないといい、アニスとユーリは不思議さに首を傾げ奥へと足を進める。
 歩いていけば目に付いたフェンス。土地を大きくぐるりと囲い、ゴミを一箇所に集めているようだ。近付けば近付く程異臭が鼻を突いて眉間に皺を刻むが、それよりも二人は驚きに目を見張った。
 ちょっとした高さの山になっているゴミを、えっちらおっちら掘り出す人間。汚れや臭いも気にせず、白い服は黒ずんで。まさか本当に彼が、と信じ難いけれど確かにルークが居た。
 そして周囲にガイとティアがいる、それは予想出来ていた事だから構わない。驚いたのはそれだけでなく、クレスやロイドを始めエステル達やシング達、カイウスも勿論ウェイグ達まで。おまけにエラン・ヴィタール攻略に忙しいはずのディセンダーとカノンノも居るではないか。ほぼギルドの半分以上は集結しているかもしれない。
 それだけの人数でもゴミ山を底まで掘り返すのは難航しているようで、そっちはどうだあっちはどうだ、とお互い声をかけ合いユーリを探していた。
 どれだけゴミ山を探したって返事が返ってくる訳がない。だって当の本人はアニスのツインテールに隠れているのだから。超大事に発展している様子を見て、アニスから出た声は引き攣っていた。

「え……なんでみんないるの?」
「おいちょっと待てよこの人数、ギルドの半分は居るんじゃねーのか」

 確かにギルド・アドリビトムの人間の大半は気が良く世話焼きで情に厚く、実力と知識があるので行動も早いし仲間意識も強い。誰かのピンチとなればギルド総出で協力する人間ばかりだ。
 アニスの失敗はその有能さを見誤っていた事だろう。そういえば船を降りた途端にどこかへ急発進したのは見届けたのだが、依頼で遠出していたメンバーを回収に行ったのだと呑気に見送っていた。
 まさか目的地が同じで、バンエルティア号をかっ飛ばして施設に直付けしていたとは。おそらくルークが出る前に人を呼んだのだろう、それが予想以上の人数になっている。
 仲間がゴミと一緒に焼かれそうになっている、と聞けば残っている人間が総出になるのは当然だ。よく見れば非戦闘員であるクレアや雇っている傭兵までも捜索に駆りだされているではないか。
 エステルは白いスカートが真っ黒になっても気にも止めず、必死にユーリを呼んでいる。フレンは硬い表情でひたすらにスコップで掘っているし、ニアタはセンサーを飛ばして空中を駆け巡っている。
 誰も彼も一生懸命に、汚れで酷い有様になっても誰も文句も言わず探していた。それもそうだろう、本来この場で一番文句を言いそうなルークが何も言わず、率先して作業に徹しているのだから。
 隣にはアッシュが、ルークの作業の隙間を埋めるようにフォローして掘り返している。やはり双子のなせる技なのか、まるでユーリとフレンのように息ピッタリで凄まじいスピードだ。
 普段喧嘩ばかりしているが、今はルークの真剣さに付き合っているのかもしれない。状況が状況でなければ、関係修復の架け橋になりそうなものを。必死で汗水垂らすルークの表情に、そんな余裕はまるで見えない。
 何しろ太陽は半分も沈んで周囲には夕闇が降りてきている。物が積み上がり異臭が精神を削るこのゴミ山で、明かりが消えるのは作業の中断に他ならない。
 それが分かっているのか皆焦りが浮かび、声には沈んだものが増えていく。これ程の人数で探しても見つからないなんて、もしやずっと底に埋まっているのか、それとも気絶しているのか。普通の人間の大きさならばともかく、小人である今のユーリを頼り無く探すのはほぼ不可能だろう。
 だからこそ皆必死に、そして焦り探している。施設の職員達はその必死さが分かるのか、本来止めるべきなのに黙って見守っていた。
 で、その全てが分かってしまったアニスとユーリは凍っている。ほんの小さな嘘が、今やギルドを巻き込む騒動にまでなってしまった。ここで嘘でした〜、と誰が言えよう。いや言わなければもっと悲惨な状況になるのが目に見えているのだが、到底言えるものではなかった。

「……これどーすんだよ」
「たった今見つかりました〜って感じで出てくるのはどう……かな」
「よし、それでいこう。コソッと隅っこの方に行こうぜ」
「トクナガに隠れてて。絶対に見つからないでよユーリ」

 そーっと、そーっとアニスは抜き足差し足で中に入ろうとする。が、ルークが顔を上げてこちらを見たので、ビクリと固まってしまった。
 しかし彼が見ているはアニスの後ろのようで、視線を追って振り返ればそこにはヴァンが、夕闇の中でも分かる程難しい表情で立っている。
 ヴァンはライマ国騎士団総長で、基本的にライマ王族の護衛だ。武人として政治家として、何よりもルークの師匠として絶大な信頼を置かれている。精神的に縋っている所まであり、ルークはヴァンを見て我慢していたものが溢れたのだろう、一気に表情を歪めた。
 ふらふらした足取りで駆けつけ、涙を堪えて叱られるのを恐れる子供のように前へ立つ。だがヴァンは何も、叱る事も励ます事もしない。何か言葉を探すように眉を潜める。それが余計にルークを追い詰め、口火を切った声は震えていた。

「せんせぇっ」
「ルーク、話は聞いた。ユーリ殿が見つからないそうだな」
「はい、その……俺が、……ちゃんと見てなかったんです! 俺が見てなかったから……おれのせいでっ! 」

 頼りない声で自分を責めるルークなんて、ライマの人間ですら見た事が無い。驚いて息を呑み動けない所をフォローに駆け付けたのは、エステルとフレンだった。

「ユーリは絶対に大丈夫ですよ、ルーク様。刺されて落ちても死ぬような人間ではありませんから、あまり御自分を責めないでください」
「そうです、ユーリはどんな時だって平気な顔して出てくるんですから。きっとすぐ見つかります」
「申し訳ありません、エステリーゼ様にまでこんな場所で探させてしまって……」
「私は大丈夫です! さ、まだ夜まで時間がありますから、探しましょう」
「エステル……フレン、ごめん、俺が……っ」
「ルーク様のせいでは決してありません。ユーリの寝相が悪すぎたんですよ、ハロルドさんの薬を過剰に食べた事といい自業自得なんです」
「違う! ちげーよ俺が悪いんだろ! 俺があいつをほったらかしたから、そのせいなのに……っ! なんでみんな俺を責めないんだよ! 俺が……ううっ……」
「ルーク……」

 当初ヴァンに褒めてもらう為にユーリの世話を受けたルークが、普段から何もせずそして今回の事態を引き起こしてしまったという罪悪感を一身に感じている。誰か責めてくれればまだ強気に反発出来た。だが誰も責めず、むしろお前は悪くないと一番の親友に言われては余計に罪悪感は増すだけ。
 誰も責めず、哀れんだ瞳と空気。自分がしてしまった事に震え、ルークは堪え切れない感情で泣いた。エステルが慰める優しさは、今は逆にナイフとなって彼を刺す。
 あのルークが泣くなんて、と皆探す手を止めて見入っていた。注目を浴びて、近くにいるアニスは一歩も動けなくなる。
 近くで子供のように泣いているルークを見て、真に罪悪感で死にそうなのはこっちの二人だ。そんなつもりじゃなかった、まさかこんな事になるとは。大声で弁明して事態を収拾させたいが、皆の目が集まって下手に動く事も出来ず。
 いやむしろ、冗談でしたと言えば袋叩きに合うのは自分達だろう。ここまで大事になった責任は一体どんなものになるか想像も付かない。だが、空に響く悲しい泣き声は聞いているだけでも心臓を切り刻む。しかししかし、バレたら物理的に切り刻まれそうでもある。

「どうしよう、こっちが泣きたいよぉ」
「オレは悪くない、悪くないからな……」

 その後、応援が駆け付けほぼギルドの人間全員が集結した頃にアニスとユーリが言葉全てに濁点を点けて泣きながら謝り、ようやく事態は収拾を見せた。
 結局騒動は施設の職員や街の人間も巻き込んでとんでもない規模になっており、ちょっとした国を越えた協力体制の夜明けだのなんだのと、翌日の新聞記事に号外されてなんだか良い話に仕上げられたのだが。
 お仕置きを受けてエントランスで丸一日正座の刑を受けているアニスとユーリには分からない事だった。




*****

 あれから数日経つが、ユーリの解毒剤はまだ完成しておらず小さいまま。ギルドを騒がせたお仕置きとして、後回しにされているのだ。
 そんなつもりが無かったとはいえ、実際大事になってしまった原因の一因はあるのでユーリはそれを黙って受けた。
 ちなみにアニスへのお仕置きは減俸である。お金を愛するアニスにはかなりの重刑だが、ルークの願いもあり微々たる程度に収まっている。
 場所はバンエルティア号甲板、海の上を悠々と揺られている最中。目線を動かせば見える世界樹は緑と白が美しく混ざって咲き誇っていた。
 世界はジルディアと混ざり、進化する生命達でギルド・アドリビトムは前以上に忙しい。ユーリが摂取した薬の効果は、放っておけば抜けるとはいえ一体どれだけ待てば良いのやら。調べてもらいたいが、科学者達の忙しさは火が点いた勢いで声も掛けられない。
 だが、最近は焦燥感に駆られる事も無くユーリの内心は落ち着いていた。慣れたというか、あの大騒動を機にルークの態度が変わってユーリの感情も変わったのが大きいだろう。
 ルークの肩でのんびり過ごすのも案外悪くない、いいや好ましいとまで思えるようになってきた。
 今日もそうだ、甲板でシートを広げてゆったり日向ぼっこだなんて贅沢を楽しんでいる。サンドイッチとジュースのランチボックスをロックスに作ってもらい、食欲も満たされぽかぽかの陽気が眠れと責めていた。
 今では二人、黙っていても気不味くはならないし、むしろ黙っていた方が心地いい位までになっている。ユーリにとって親友はフレンだが、ルークはもう一人の親友、いや家族のようなものに分類してもいいかもしれない。そんな、自然に馴染む関係は新鮮であり、驚きもある。
 それはルークも同じなのだろう、ちょくちょく昔の事を話してくれたり、思いもよらない優しさを見せたりもした。

「ん〜、ねむてぇ」
「暖かいけど寝るなら中に入った方がいいぜ。海の上だから風が結構ある」
「別にへーきだって、ちょっとくらい」
「オレがルークの腹に毛布を掛けられるならいいんだがな。ま、お前は掛けてもすぐ吹っ飛ばすから」
「俺そんな寝相悪くねーぞ」

 下手に否定すると面倒なのはもう周知の事実だ。ユーリははいはい、と逆らわず笑って寝転ぶルークの顔のすぐ横にゴロンと寝転ぶ。ちらり、とこちらを見る大きな碧色の瞳。出会った時はつまらなさそうに半分も開いてなかったと思ったが、今でも眠そうに半分。
 けれど興味深そうに大きく開けば子供みたいに輝く事もユーリは知った。きっとこれからも、肩に留まればもっと色んな表情のルークが見れるだろう。見てみたいな、と思うしその為にはまだ少しの間、このままで居たい気もする。

「なぁ、ユーリさ……」
「ん?」

 そっと、気遣うような動きでルークの指先がユーリに触れた。撫でるような優しさは以前では見られなかったもの。今では結構気に入っている。
 ルークの声は少し緊張が混じっており、おそらく前々から考えていたのだろう事が窺えた。意を決して口にしたのだろう、その内容にユーリは別の意味で驚く。

「お前さ、もしこのまま戻れなかったら……俺と一緒にライマに来ねーか」
「は? ライマって、ルークの国か? なんで」
「俺もーすぐ帰るんだけど、ユーリ放って帰るのもなんか気になるし。今更他の奴に任せるのも癪だから、一緒に来いよ」
「ガイやティアに任せっきりだったルークから出たとは思えない提案だな」
「うるせー最近は俺がちゃんと見てるだろ!」
「そうだな、お蔭で不自由無いぜ」
「どーせ家帰ればブタザルがいるし、ペットの一匹や二匹一緒だ」
「だからペットじゃねーっての」
「じゃあ要介護対象」
「それはもっと止めろ」
「ま、今すぐにとは言わねーけど考えといてくれよ」
「ああ、分かった」

 かなり意外な提案だった。確かにあの騒動からルークは優しくなったし、心を許しているように感じられる。だがそれはあくまでもこの船に、このギルドに在籍している間だけの事だと思っていたのに。
 これはルークにとっても、今の関係が心地良いからなのだろうか。それとも奇妙な責任感からくる程度? 先程のセリフからしても後者が濃厚な気もする。だが以前を考えれば責任を感じようが出てくるような提案ではないかもしれない。
 成長を見れて嬉しいのか、まだ傍に居られる事が嬉しいのか、ユーリにはよく分からなくなっている。これも自分が小人で、ペットなんて扱いに甘んじているせいだろうか。普通の人間同士ならばどうなっていたのやら。
 ただのメンバー同士であれば、お互い喧嘩はしてもこんな風に並んで静かに風を楽しむ関係になんてならないかもしれない、いやしないだろう。
 そう思えばハロルドの薬を発端とした自分の不幸も、案外悪いものではなかった。最初にロックスが言っていたとおりだ。
 もう少しの間、ルークの傍でうろちょろして、ルークに気を遣われて、可愛がられる生活を満喫しよう。楽しかったり嬉しかったり、新しい顔を見れたりと中々役得もある。
 そしてもし、元の体に戻った時……どんな関係に落ち着くのだろうか。
 願わくば、こんなデコボコでペットと世話人なんてものではなく、もっと対等なものであれば。いいや本来ならばこちらが年上なのだから、むしろ遠慮なんてせず攻めればいいか。
 クレスとロイドに対して見せる、ルークの歳相応の表情をユーリは知っている。あれはあれで良いけれど、彼らよりもう一歩踏み込んでいる自負がある身としては、もっとこう、なんというか。
 こそばゆくてあたたかい、あまいお菓子のような関係が望ましいのでは。

 そんな、陽気に当てられたようなふわふわした気持ち。ユーリは自分の小さな体に宿った不思議な感情の大きさを、戸惑いながらも認めるのであった。








ろこ様、リクエストありがとうございました
リクエスト内容ほのぼのユリルクだったんですが、ほのぼのがラストにしかないですネェ……!
ほのぼの=メルヘン=小人、というボキャブラリの欠片も無い思い付きからのお話でした
当初小人になるのはルークだったんですけど、面白味が無かったので急遽変更してユーリさんがミニマムに
ティーカップのお風呂だと覗き放題だからねしょうがないね

ユーリはこの後一緒にライマに帰ってミュウとペットの座を賭けて熾烈な戦いを繰り広げる予定です
でも戦っていると戦闘能力的にミュウの方が軍配が上がるので、ルークがあぶねーから止めろよな!って言って止めに入ります
そんでユーリは弱っちいんだから喧嘩すんなよ!とミュウは叱られ落ち込み
弱っちい扱いされたユーリさんもショックを受ける喧嘩両成敗で〆る遊びを毎回やってます
え?本編じゃないミュウはリングはめて無いから飛ばないし喋らないし火を吹かないだろうって?ええねん!そんなことええねん!!
ところでマイソロ世界のお話を書く人間として、ハロルド大天才が作る便利お薬の多様性にそろそろ感謝の土下座をしなければいけない頃のような気がします
別にりたっちやジェイドが作ってもいいんだけど、やっぱり何かToLoveるを起こす薬はハロルド作になっちゃうんです
それじゃあ後はユーリさんが子供になる薬を作ってもらわなくっちゃね!
でも体は子供中身は大人なコナン薬も捨てがたいんですよねー
ん!薬物実験!
でも薬漬けって言われるとそれはそれで801的にいい感じの響きになるのが捨てがたいカルマ
アビスなだけに!アビスなだけに!
Vだと鐘を鳴らして……ユリルク結婚式かな?あっこっちの方がほのぼのだったなーぐぬぬ

ありがとうございました






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