世界はおさとうでできている








「人形遊びとか女子供のやるモンだし、女目当てでチャラチャラするなんてダッセー事するかよ! それによー毎日毎日依頼で出かけるとか面倒臭いじゃん。第一なんで俺がどっかの誰かの頼みなんざ聞かなきゃなんないんだ? それなら最低限そっちから出向いて、お願いしますルーク様って頭下げるのが筋だろ」
「お前……天使か何かか!?」

 ルークのあまりの言葉にユーリは感動した。この場合、あまりにも人間的に堕落かつ傲慢である態度にでは無い。普段の、何時ものユーリならば呆れるか無視するか小突いて無理矢理働かせるかのどれかになるのだが、今現在においては、この駄目人間ですと言わんばかりのルークが正に理想通りだった。
 ギルド・アドリビトムのメンバーは年若く情熱に溢れた若者が多い。それに当てられてかそれとも隠していただけなのか、あからさまにサボったりワンマンプレーをする人間は当初よりかなり減ってきている。
 にも関わらず、ルークは今も変わらずダラダラと部屋に引きこもってプリンを食べていた。
 プリンはガイが持ってきた物で手作りなのだろう、滑らかな口当たりで程良い甘さだ。てっぺんに盛られた生クリームは口どけ良くさっぱりとし、底に敷き詰められたほんのり苦いカラメルソースは味の変化を楽しませる。プロとまではいかないが、十分素人を越えた出来だ。甘味の事ならば厳しくなるユーリだが、これに文句を付ける部分が無い。
 出来栄えもそうだが、目の前いっぱいのプリンという夢の様な光景が多少評価を甘くしているかもしれないが、しょうがないのだ。甘味なだけに。
 様々な理由において、だらしなくベッドで横になりながら自分の従者にプリンを口まで運ばせて、なのに今朝ロックスが変えたであろうお高めの真っ白いシーツに平然と零している姿はまごうこと無く自堕落駄目人間そのものなのだが……ユーリにとっては天からの助け、正に神の遣わした天使に見えた。

 まず話は数日前に遡る。
 その日ユーリは朝からの依頼を終え昼過ぎ頃にバンエルティア号食堂に一人訪れた。昼食は出先で摂ったが、依頼が片付いた安心感でぐぅと腹が鳴ったのだ。時間を見ればギリギリ三時前といった所。これがもし人の溢れるおやつの時間ならば避けていた。
 しかし丁度この、昼食とおやつの間は食堂が空く。それを知っていたユーリは何か軽くつまめる物を求めて足を踏み入れたのだ。デザートがあれば重畳、無くてもフルーツや焼き菓子があるだろう。おやつ前なのでタイミング良く作っている最中、出来立てを食べられるかもしれない。
 ロックスが煎れた紅茶とクレアのピーチパイの組み合わせは最高だ、あれを誰にも邪魔されずに食べる事が出来るならば何より。だがそうそう事が上手く運ぶ訳が無いのも承知している。期待はするな、とユーリは自ら言い聞かせながらも、期待に胸膨らませて食堂に入った。
 予想通り、食事時には戦争になる食堂だが現在は閑散としている。だが奥のキッチンでは今日の食事当番とクレア達が静かな戦いの真っ最中。邪魔をしないように気配を消すが、執事として鍛えられたロックスが目ざとく気が付き、その小さな背中の羽を一生懸命動かしユーリを迎えようとしていた。
 それを手で制し、軽く降って断る。ユーリの性格を理解してだろう、ロックスはにこりと笑って作業に戻っていった。
 いい加減手を抜く事を少しは覚えればいいのに、あの小さな執事は船員皆に細やかな気遣いを忘れない。この船がどれだけの人数を乗せていると思っているのか、とてもじゃないがカバーしきれないし体が持たないだろう。
 なのに毎日にこにこと嬉しそうにしているものだから、つい皆甘えてしまうのだ。ロックスを見ているとフレンを連想してしまい、どうにも無理をしていないだろうかと心配になる。
 出来るからやる、を続けていては何時か体を壊してしまう。そんな事になれば余計周囲に、特にディセンダーとカノンノが心を痛めるのを分かっているのだろうか。大抵のド真面目な働き者は、自分の価値を理解していない。おまけに妙な所で頑固なのだから始末が悪いったらないのに。
 働き通しの食堂の守り人達には、その内休暇を提案しなければいけないな。そう考えて席に座ると丁度目の前に、随分と珍しいものがあった。

「これは饅頭、か?」

 食堂には当然食べ物が溢れているが、食べ盛りの年頃を多く抱えるアドリビトムで馬鹿正直に食べ物を出していては食費でギルドが潰れてしまう。その中で、食堂テーブルに置かれる常備菓子だけは誰でも何時でも好きに食べて良いルールになっていた。
 そうなると起こるのは当然ながら熾烈な争い。世界平和を願うメンバーばかりだが、ここキッチンだけは戦争が終わる気配が無かった。その争いは苛烈にして熾烈であり、中には未だ食べるはおろか現物を見た事の無い人間すらいる。
 置かれる菓子の種類といえば、誰かのおみやげだったり依頼人のお礼品だったり様々だが、基本的に高価な物は無いと言っていい。時には珍しい菓子もあったりして、知らず毒見役をやらされる哀れな子羊も居たりするが。
 今ユーリが手に取ったのは何の変哲も無い饅頭。伸ばした餅で甘い餡を包んだ実にオーソドックスな物だ。凝った菓子も好きだが、こういった単純な甘味もユーリは好物だった。まぁ甘くて美味ければ何でも好物ではあるが。
 キョロキョロと改めて周囲を見渡せば、まだ誰もこれに手を付けていないようだ。奥のキッチンでは忙しそうにしている今日の当番達。この時間帯は忙しいと知っているので、皆食堂に来るのを控えているのかもしれない。
 そしてそんな、人の途切れたタイミングで常備菓子を補充した、と考えられる。でなければこの美味そうな饅頭の山は、本来ならばとっくの昔に誰かの胃の中に全て収められてしまいユーリはこの姿すら見る事は無かっただろう。

「こりゃラッキーだったな」

 なんて僥倖、今日の自分は運が良い。では早速何か飲み物を用意してこの幸運に預かろう、と思ったがあまりのんびりしていてはすぐに見つかってしまうかも。
 数えてみれば饅頭は五・六個あるが、群がる子供達の手に掛かれば一秒も保たないであろう事は明白。食べ物は基本早い者勝ち、弱肉強食の世界だ。
 ありつけないのは鈍間が悪いと決まっている世界、今から湯を沸かしてお茶を用意していては次に振り向いた瞬間空になっていたという事もありえるだろう。おやつを求める子供達の鼻は、ルーティが金銭の匂いを嗅ぎつけるレベルで敏感なのだから。
 本当ならば紅茶か、すずに教えてもらったしぶ〜いお茶を煎れたい所だが一先ず。先にこのずっしり美味そうな甘味を腹に仕舞い込んでからでも良いだろう。ユーリはむんずと掴んで餅の柔らかな感触を楽しみ、あーんと大口を開けてぱくり一口で半分を食べ味わった。
 餡はたっぷり、甘いけれどしつこ過ぎない程よさ。咀嚼する程にコクを感じるので、黒糖を使っているのかもしれない。ルミナシアでは砂糖が貴重品な為、合成調味料で誤魔化す菓子も多いがこれは違った。紛うことなく黒糖で、噛む程に味わい深い。
 予想以上に美味しくて、一口二口で食べ終わってしまった。なんて美味だろう、ユーリはぺろりと指に付いた粉を舐めるが、まだ山鳴りの饅頭を見てごくりと唾を飲む。
 これだけあるんだからもう一個くらい良いだろう、と手に取ってもう一個。これまたあっという間に食べてしまい、満足するかと思いきや後もう一個欲しくなる。
 普段こんなに自制が利かない事は無いのに不思議なものだ、やはり甘味だからだろうか。これで熱々のお茶なんてあった日にはぺろりと全て平らげてしまいそうで、正に饅頭こわい。考えながらもユーリの手と口は止まらず、ふと気が付けば饅頭の山は最初に見た時よりも半分も減っていた。

「やべ、食い過ぎた」

 一応大人として、こんな分別の無い事をするつもりでは無かったのに。どうした事だろうすっかり甘さの虜になりやみつきになっているではないか。全てはこの饅頭が悪い、とユーリはまだ誰も来ない事を確認して最後に一個、と掴んで食べた。
 結局腹いっぱいに食べて、今は何よりも水分を欲している。流石に飲み物無しで食べ続けたのは無謀だったと反省するよりない。カウンターに置いてある水差しを取りごくごくと飲めばふぅと一息、すっかり満足してしまった。
 寂しくなってしまった盛りを見れば、やはり食べ過ぎた感は否めない。普段ならばもう少し抑えられるのにどうした事だろうか。
 だがそれも仕方がない、と思える程度には美味かった。考えなくとも高級品だろう、そんな物を半分食べてしまったのは悪かったがどうせ子供達ではこの違いが分かりそうもない。ならばやはり、自分が食べてやるのも良いだろう。
 そう勝手に納得してユーリはウンウンと頷く。そして扉の向こうからバタバタと聞こえる足音にビクリと反応し、早く去ろうと狼狽える。鉢合わせになるが、素知らぬ顔をしてすれ違えば良い。スマートかつ静かに、戦闘時と遜色無く体を動かし足を出そうとした――その時だった。

「……っ!?」

 突如起こった体内の変化にユーリは戸惑う。ドクンドクンと全身が心臓になったかのように動悸が激しく、汗がぶわりと吹き出す。震えが止まらなくなり立っていられない。
 ガタリ、と膝を曲げればすぐに床に付いてしまった。カラン、とニバンボシが音を立てて落ちる。視線を落とすが視界がブレて定まらない。
 なんだこれは、一体何が起こっている。酷い怪我を負った時のような警戒アラームが頭の中でガンガンに鳴り響くが、体は指先すらピクリとも動かす事も叶わない。キッチンに立つロックス達に助けを求めようとしても、荒い息に邪魔されて声すら上げられなかった。
 何が原因か、なんて考えなくとも分かる。絶対にあの饅頭だろう、それ以外考え付かない。甘いモノには罠がある、とその通り引っかかるなんてどこの間抜けだ。ユーリは数分前にそんな間抜け面で引っかかった自分に脳内で罵声を飛ばした。
 バンエルティア号内なので死に至るような罠ではないと信じたいが、こんな事を平気でやりそうな人間の心当たりが約二名程。その両方共、正直命を何とも思ってなさそうなのが恐ろしい。
 いや正確に言うなればなんとも思っていなさそうではなく、死んでもサイボーグにだとか、ゾンビにだとか、研究の為の致し方ない犠牲だとか、そんな感じで片付けてしまいそうなイメージなのだ。
 駄目だ自分でフォローしておいて全く安心が出来ない。とりあえず鬼畜眼鏡でない方で頼む、と久し振りにユーリは天に祈った。奇天烈天才科学者の方でもそれはそれで怖いのだが。

「――んでぇ、その画期的方法を思いついて早速試してるんじゃないの。そんなに怒る事ないじゃない」
「あんたの天才的発想はよーく分かったよ、あたしにはサッパリ理解出来ないって事がね! それよりも早い所その薬ってのを回収しないと誰が犠牲になるか……」

 良かった、天災科学者の方だったか。扉が開いた瞬間聞こえてきた声でユーリは全てを悟り、ホッとして、うんざりした。
 声は二人、ハロルドとナナリーだ。そして今の会話からしてあの饅頭がハロルドの発明品であり、ナナリーが怒って回収を促すような物である、という事も理解してしまった。
 ハロルドの発明品、と聞けばギルドアドリビトムの大半のメンバーが顔を引き攣らせて逃げるを選択するだろう。残りは疑う事を知らない純粋無垢な若者だ、別名哀れな子羊とも言う。そんな哀れな子羊に、天災的な巡りの良さで当たってしまったのが自分のようだ。
 ユーリは塞がれた視界をなんとかしようと手足を動かすが、何時の間にか己を覆う謎の暗闇のせいで思うように動かせない。自分の体に何が起こったのか、まだ分からないがどうせロクな事にはなっていないだろう。
 とりあえず命があるだけ儲けもの、とは悲しい話だ。一時的な私利私欲に身を任せた結果がコレだよ反省するんだね、と説教顔のフレンが頭に浮かんだ。

「あらやだ、数が減ってるじゃない。って事は誰か食べたのね? 早速データ採取出来るなんてラッキー」
「手遅れだったのかい、大変じゃないか! すぐに探さないと」
「おいここだ! ハロルド、ナナリー!」
「アレはすぐに効果が出るからまだ遠くには行ってないハズよ。草の根を分けてでも探してデータ取らなきゃ!」
「ちょっと、あんたのせいで大変な事になってるのに嬉しそうにするんじゃないよ! とにかくすぐ探して……他の子にも手伝ってもらった方がいいかもしれないね」
「ここだっての、おーい! クソッ、聞こえないのか?」

 ユーリがどれだけ一生懸命声を上げても、ハロルドやナナリーは全く反応しない。何故だどうしてだ、と焦り両手を動かすと触れる物。どうやら暗闇だと思っていたものは真っ黒い布だったようで、ガサゴソと動きを制限してくる。
 何時の間にこんな物が? と思う程大きくすっぽりと頭を覆い周囲を遮断していた。ユーリの身長は180センチだ、その体躯を丸ごと包める布なんて相当大きく目立つだろうに、何故二人は反応しない?
 取り敢えず今は出ていこうとしている二人に気付いてもらうのが先決だ、とユーリは全身を動かすと――今更ながら、自分の体の異変に気が付いた。
 そしてハロルドが床に視線を落とし、黒い衣服が纏まって落ちているのに気が付いたのも同時だった。

「アラ、何かしらこれ」
「待ったタンマだ! 動かすんじゃねぇ!」
「え? 今の声どこから……ハロルドあんたかい?」
「あらま。……すっかり可愛くなちゃったわね〜」
「ちょ、止めろ持ち上げるなって! おいハロルドお前わざとだな!?」

 ハロルドの指先がソレをつまみ持ち上げると、ユーリは慌てて掴んで離されないように必死になった。ようやく巨大な布から頭が出たが、状況を理解した今それはそれで困る。
 目の前に大きな影が、いやハロルドだが、彼女のニンマリと怖いくらいに嬉しそうな顔がド迫力で迫っていれば尚更。
 ユーリは良心であろうナナリーを必死に頼り、久し振りに本気で大声を出した。

「おいナナリー頼む、ハロルドを止めてくれっ! オレは今……裸なんだよ!」
「ええっ、ちょ……ユーリかい!? どうしてそんなにちっちゃくなっちまってるんだよ!」
「そんなの考えなくても分かるっしょ。あたしが作った縮小薬のおかげね! 縮小化による生体機能の劣化も無く完璧にサイズダウンさせてるなんて、流石あたしだわ」

 非情にも服を振ってユーリを取り出そうとするハロルドに、裸と聞いてナナリーは顔を少し赤くして止めさせる。天の助けとはこういう事を言うのだ、正に救世主ナナリー。ユーリは深く感謝した。

「それで、あんたは一体なんて薬を作っちまったのさ」
「見ての通り、生体縮小薬よ。見事な成功サンプルが目の前にいるじゃない」
「被害者のオレを前にしてまず言う事がそれか?」
「すごいですね、僕よりも小さいです」

 騒ぎを聞きつけたロックスにも助けを求め、執事の服を借りてようやくユーリは素っ裸からぶかぶかの服にランクアップした。サイズは言う通りロックスよりも小さく、子供が遊ぶ人形くらいだ。大体大人の手の平サイズ程に縮んだユーリは怒りを露わにして、原因であろうハロルドに詰め寄った。

「なんでそんなモン作ってんだよあんたは。次元封印で忙しいんじゃなかったのか?」
「ま、そーなんだけどちょっと飽きちゃって。依頼で絶滅危惧種を安全に保護する方法は無いかってきてたから気分転換に作ってみたのよ」
「あんたねぇ、どうしてそーなんだい?」

 次元封印の制作は世界滅亡を救う手段で本来ならば飽きるだなんて言ってられない。しかし開発の負担が極一部に偏っているのは否めず、気分転換だと言われればしょうがない部分もある。
 そしてジルディアの影響により環境が大きく変化し、絶滅を免れない生物の保護も急務だろう。ひとつひとつは重要で頷けるのに、どうして結果を見ればこんな事になっているのだろうか。
 人形サイズに縮んだユーリは被害者として、早急に元に戻してくれと当然の権利を叫ぶが当の本人は全く責任を感じておらず、むしろ大変に面白そうだ。
 基本的に実験台になるのは純真無垢な子供達やロニだったりするのだが、彼らは毎回酷い目にあっても警戒せずまた同じ被害に合っていて、尊敬すると同時に大馬鹿だなとユーリは確信を深めた。

「元々この薬、一人一個を適量として作ったんだけど。一個なら1/3縮む程度で済んだのにこんなに小さくなるなんてあんた一体どれだけ食べたのよ?」
「う、いやそれはだな、美味かったからであって」
「確かに食いつきが良くなるように高級食材と依存性物質入れたケドね」
「ちょっとなんだい依存性物質って! 危険な物を使うんじゃないよ!」
「だから一個なら問題無かったんだってば。取り敢えず摂取した正確な分量をデータ出しするのが先ね」
「オレの体、元に戻るんだろうな?」
「戻るわよぉ小さくするのは捕獲時と保護期間だけの予定だったし」
「で、それは何時になりそうなんだ?」
「さぁ? あんたが大量摂取しちゃったもんだから、当初の計算が大分狂っちゃってるのよね。恨むなら卑しん坊の自分を恨みなさい」
「……言い返せねぇ」
「まぁまぁ、ユーリ様。小さな体というのも案外悪くありませんよ」
「アンジュに言って、これからの生活をなんとかしてもらった方が良いだろうね。流石にその小ささじゃ自動ドアだって開けられやしないよ」
「なんてこった……」

 自分の行いが自分に返ってくる、正に因果応報。ユーリはこの時ばかりは自分の甘味好きを恨み、ついでにあの場にフレンがいたならば一個だけにしときなよ、と止めてくれていただろうに、おのれフレンめ、と明後日な恨みを普段よりも随分大きく広くなった天井に飛ばすのだった。
 普通に考えて人間がそんな簡単に小さくなるなんて、という前提はハロルドの前では無意味だ。そもそもこの変人奇人が集まるアドリビトムに常識なんてものは通用しない。全くなんて場所だろうか、とそのグループにしっかり属するユーリは悪態をつく。
 が、なってしまったものはしょうがない。少なくとも時間経過で元には戻るようなので、それまでの間どう生活するか。取り返せない事を何時迄もウダウダと嘆くのは性に合わない、とこれからの事を考えた。






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