触れずに歩く








 バンエルティア号の廊下は不思議な廊下だ。朝や就寝前などの人が活動する時間帯は、引っ切り無しで流れが止まらず、誰かの楽しそうな話し声やからかいが聞こえてくる。なのにふとした瞬間、全く誰も現れずシンと静かな時が確かに存在した。
 この船で総勢80人近くが日々生活している集団生活の中、ひとりになる瞬間なんてそれこそ個室で閉じこもるしかないはずなのに。しかしフレンは間違いなく廊下を、ひとりで歩いていた。
 フレン達が眠るガルバンゾ部屋は食堂前であり、特に出入りが激しい廊下のひとつ。ここが全くの無人になる事は滅多に無いのだが、少し待ってみてもドアが開く音は聞こえてこなかった。
 時間帯が微妙なのかもしれない。現在朝食を少し過ぎて、大体の船員は依頼で外に出て行った頃。実はフレン自身も依頼に出ようとしている所だったのだが、こんなにも静かな船内は珍しくてつい足を止めていたのだ。
 元々ガルバンゾ国にいた時も騎士団の宿舎で共同生活をしていたので、騒がしいのも常に誰かがいるのも慣れている。むしろ子供の頃から周囲には誰かしら何かしら、騒がしいのがフレンにとっての日常だった。だからかもしれない、静かな方がより気になってしまうのは。
 しかしこんな事足を止めるまでもないか。そう自分でクスリと笑い、フレンはエントランスホールへの自動ドアを開こうとした。が、その前にドアは勝手に開く。いいや勝手に、ではない。目線を少し落とした所に鮮やかな朱色が飛び込んできた。
 濃い紅がつむじから流れ、鮮やかに金色へと解ける長髪はこの船でただひとり。気が付いたフレンの体はそれこそ勝手に背中を曲げ、深々とお辞儀をする。

「おはようございますルーク様」
「おう、別に早くもねーけどな」

 ぶっきらぼうに、むしろ機嫌が悪そうな声が返ってきた。体を曲げたまま少し顔を上げれば、ムスッとした表情のルークが。白い襟が頬を隠し、首を縮めて拗ねているように見える。フレンがこんな顔を目撃すると、どうしても昔のユーリが脳裏に浮かんできてしょうがない。砂糖が高値で好物のケーキが食べれない時にする顔とソックリだ。
 だからかもしれない、相手は位高き王位継承者なのにどうしても子供相手の感覚が付き纏う。勿論そんな事おくびにも出さないが。
 ルークが通り過ぎるのを待とうと、体を避けて廊下の端に寄るが相手の足はぴったりとくっついたまま。プシュウ、とついにドアまで閉まったのにルークは歩き出そうとしなかった。
 不思議に思ったフレンがちらりと表情を窺えば、なんとなくどこかで見たような顔。これはそうだ、食事を作っている時にちょくちょく話しかけてくるユーリの顔とそっくりだ。甘味好きだからと言って夕食まで甘くはできないよ、とにっこり言ってやれば何か言いたげでしかし結局飲み込んだ時のような。要するに、何か言いたいのだろう。
 どちらにせよフレンにとって、ルークより先に動くという選択肢は存在しない。じっと待っていると予想した通り言い難そうな表情のまま、妙に声を低くしてルークが恨めしげな視線で睨め上げた。

「おいフレン。お前、騎士だよな」
「え? あ、はい!」
「騎士ってのは守るのが仕事のはずだろ」
「はい。民を守り国を守る、誇り高い御役目だと思っています」
「じゃあ……お、俺の事守るのも当然だよな?」
「それは当然ですが……どうかなされましたか」

 自分が守らずともルークの周囲にはガイ、ティア、アニス、ジェイドなどの軍人や警護が常に傍らに居る。特に騎士団総長であるヴァン・グランツは言葉では表現できない迫力と威厳を持つ素晴らしい人間だ。フレンの上司であるアレクセイも尊敬すべき理念と実力の持ち主であるが、ヴァンならば彼と肩を並べても遜色無いだろうと思わせた。しかしあのふたりが並んでは、下の者は萎縮してしまいそうだな、とも。
 つい考えが逸れてしまったが、ルークの周囲には実力者が揃っている。なので他国の人間が出る幕なんて無いと思うのだが、ルークは視線を床に散らしながらもつま先を蹴って、恥ずかしそうにもごもごと何やら言い淀む。

「あ、あのよぉ……俺に、俺に……ま、魔法を教えろ!」
「……魔法、ですか?」
「そーだ魔法だ!」

 聞き返すとルークは自棄糞というか逆ギレて、顔を赤くして怒鳴る。フレンはつい反射で申し訳ありませんと頭を下げてしまったが、何故自分に? と疑問はいっぱいだ。そろりと顔を上げて見れば、やはりルークは怒りながら照れていた。

「しかし魔法でしたら、ジェイド大佐は高名な術者と聞いています。私のような者よりも大佐に頼まれた方が良いのではないでしょうか」
「ばっか野郎ジェイドなんかに頼んでみろ、私は時間を無駄にするのが嫌いでしてねぇ〜とか、やるだけ無駄な事をする主義ではありませんので、とか言うに決まってるだろ!?」
「そ、そうでしょうか」
「そうなんだよ! いいからお前が教えろ!」

 ルークはやたら巧妙にジェイドのマネを嫌味ったらしく真似て、思いっきり否定した。自国の王子にそんな態度を取る軍人がいるだろうか? とも思ったが、ジェイドならば言いそうな気もする。
 良くも悪くもライマの人間は互いの距離が近い印象だ。ティアやガイはルークの従者というよりも、世話焼きな兄姉のように接している場面をよく見た。従者の取る態度ではないと思うが、ルーク自身が彼らをただの従者ではなく想っている普段により、きっと彼らはあれで良いのだろうと思わせる。
 ある意味立場による差別が無いと見て取れるのだから、これはこれで理想型に近い。ユーリは本人何も考えてないだけだろ、と言っていたが内心好ましく思っている事は曲がる口元から判別できた。

「しかし、私は別に魔法が得意という訳でもありませんし……」
「ごちゃごちゃうっせーんだよ、俺がしろって言ったら黙って教えやがれ!」
「わ、分かりました。拙いながらも精一杯やらせていただきます!」

 黙ってたら教えらんねーな、と親友がこの場に居たら言いそうな想像をしてフレンは今ひとりで良かったと無駄に胸を撫で下ろす。
 しかし随分と突然な頼みだ、何故自分が選ばれたのかも分からない。ルークが付いて来い! と怒り気味に言って廊下を出るので、フレンは頭上にハテナを飛ばしながらも大人しく付いていくしかないのだった。

「あの、そもそもどうしていきなり魔法を使われたいと? ルーク様のアルバート流には、魔法は必須ではないとお見受けしますが」
「……う、うっせーなぁ」

 昼間の展望室はめっきり人気が無くなってしまう。大窓から差し込む太陽が眩しいのに、連れてきた本人はどこかどんより曇り模様。普段我儘と言われる程明朗なのに、どうにも歯切れが悪い。そもそも誰かに教えを請う、というのもルークにしては珍しかった。
 第一ルークの剣技はまだ拙い部分はあれど筋は十分悪くない。剣の修行自体も嫌いなようではないし、師匠を尊敬しよく言う事も聞いている。続けていれば将来かなりの使い手になるだろうに。純粋に疑問を感じて尋ねれば、視線を逸らして小さな声で気まずそうに答えた。

「だって、アッシュの野郎は使えるんだぜ? ぅエックスプロードぉ! …とかってよ。双子なんだからあいつが使えるなら俺だって使えなくちゃおかしいだろ」
「は、はぁ」
「それにヴァン師匠だって魔法剣士なんだから、その弟子ならやっぱ同じ魔法剣士じゃなきゃ駄目だろ!」
「駄目という事もないと思いますが」
「駄目なんだよ駄目に決まってるだろーが! ってかこのギルド魔法剣士がうじゃうじゃ居すぎて、両方使えるのがフツーってむっかつく! ルカなんかペコペコしてなよっちいクセに師匠と同じ大剣ぶん回して魔法使ってんのが腹立つし!」
「彼は勉強も良くしていますし、見た目によらず力持ちですからね」
「師匠の一番良い弟子は俺なんだよ、その俺が魔法剣士じゃないなんて納得いかねー!」

 意味の分からない嫉妬が混ざり、ルークは頭をぐしゃぐしゃかき混ぜて怒り心頭だ。確かにこの船には魔法と剣を両方使える人間は数多く存在する、一般から見てもかなりの割合だと前々から感じていた。
 しかし別に両方使えるから強い、という理屈でもないと思うのだが……肝心のルークはどちらかと言うと嫉妬が入って腹を立てているように見える。この場にユーリがいればまさにお子様、と一刀両断してしまいそうな程に。

「だから! お前が魔法使えるように教えりゃいーんだよ! そしたら俺は魔法剣士になって師匠に褒められるし師匠は良い弟子持って自慢できるしアッシュは俺の強さに尊敬して敬うようになるはずだから良い事ずくめだろ!?」
「えーと……はい、仰る通りですねルーク様」
「よーし派手なやつ、いっちょ頼むぜ」
「せ、精一杯努めさせていただきます」

 前半はともかく最後は無さそうだな、と思ったけれど言わなかった。アッシュもルークの居ない所で気にかける態度を見る事はあるが、本人の前では全く欠片も出さないのが意固地でよく似ているなと思う。
 とりあえずどんな内容にしろ、ルークからの頼みを断るなんてこれも有り得ない。ぎこちなくも返事をすれば、頭の天辺をふわんふわんのぐちゃぐちゃにしたまま幼く笑うルークの顔を見てしまえば、なおさら。


 騎士団見習いの時に読んだ教科書を頭から必死に引っ張り出し、フレンは自分なりに魔法の説明をしようとしていた。だがいざ言葉にするには案外難しい。そもそもガルバンゾでは魔導器という増幅装置を使用して力を行使するのが一般的なもので、使わず魔法や術技を繰り出す他国の文化に最初は自分こそが驚いたものだ。
 ユーリは勉強が面倒だと言って魔法の習得を諦めたクチだが、勉強が必須である魔導器を利用しなければもしかして今頃魔法が使えていたのかもしれない。そう考えれば様々な国が協力し合い、文化が混ざり合う現状は大きなチャンスだと思える。
 ガルバンゾでは貴族と民の溝が大きく、魔法の有無は特に選民思想に一役買っており、魔導器の補助無く誰にでも魔法が使えるようになれば少しは……そんな風につらつら考えていると痺れを切らしたルークの拳が、ゴツンと制裁を下した。

「早くしろよな」
「申し訳ありません、どう説明するのが分かりやすいか考えてしまって……」
「説明とかどーでもいいっつの、どんなのでもいいからとにかく使えりゃいいんだ。まぁ威力のでっけーやつならもっと良いけどな」

 感覚を好むのは剣士の特徴のような気がする。剣という目に見えるものを武器にするわりに、戦闘時は自分のカンや経験に重きを置き、言ってしまえば大雑把。ルークは性格からしても剣を専門にした方が合っていると思うのだが、今そんな事を言っても聞き入れないだろう。
 表情に苛つきが表れだしたルークの為に、フレンはとりあえず整理していた端から出してしまう事にした。

「魔法といっても様々な種類がありますので、その中で自分の得意属性が分かれば、かなりの近道になるかと思います」
「得意属性って言われてもよぉ、俺魔法使えねーんだから分かりようがねーだろ」
「魔法が使えなくても、本人の基質から精霊に好かれる属性というものがあるんですよ。例えばヴェイグは氷系の術技が多く、スタンが炎系を得意としているみたいなものですね」
「あー、確かにヴェイグはジメッとしててスタンは熱っ苦しいもんな」
「ルーク様言い方が」
「でも俺、属性術技使えるけど別にどれが得意とかねーんだけど。アッシュも色んなの使ってんじゃん」
「それは……確かにそうですね」
「器用貧乏ってやつ? なんか一番損しそうなタイプだよな」
「そんな事はないかと……」

 ずばずばと言う様はいっそ小気味良いかもしれないが、無自覚な火種に聞く側がヒヤヒヤする。属性術技が使えるという事は、精霊に嫌われている訳ではないのでルークにだって魔法を使える素質は間違いなくあるはずだ。フレンは初級のいろはを必死で思い出し、簡単なステップからさせてみる事にした。

「四大属性の中でも火属性は比較的扱いやすくなってますから、まずはファイアボールを出す事を目標にしましょうか」
「ファイアボールか、すっげー初級だな……」
「何事も順序がありますから、ひとつずつやっていきましょう」
「しゃーねぇなぁ」

 ファイアボールと聞いてあからさまにつまらなそうな顔をするが、一応フレンの言葉を聞いてくれる。口さえ閉じれば、期待に満ちた瞳がこちらを見るというのに不思議なものだ。

「ファイアボールに至っては詠唱も必要ない程初級です。頭の中でイフリートを強く呼び発動してみてください」
「えーと、ふぁ……ふぁいあぼーるっ!」

 少し照れが入ったルークの呪文には、空気の振動が感じられない。部屋のマナは震えずしんと静かなままで、指先はふたりが見つめても何も出てくる様子は無かった。
 見えずして存在するもの、それがルミナシアに満ちるマナ。マナを通じて精霊達は人間に力を貸してくれている。だから魔法・晶術・法術の種類を問わず、エネルギーが動けば必ず何かしらの反応があるのだ。
 見えないものを感じ取る力として、剣士ならば闘気を察知する能力が戦いの中で自然と備わっているはず。素質を見ればルークが魔法を使う事はそう難しくないのだが、現実はどうにも上手くいかないらしい。
 初級レベルのファイアボールで火の粉すら出ないとなると、まず根本的な問題が邪魔している可能性をフレンは考えた。魔法を扱った事の無い人間は、自分が魔法を出すというビジョンが無く精霊が集まらない。疑いをもつ者に、精霊達は力を貸さないのだ。

「ルーク様、魔法を発動させる時にイフリートを強く感じてください。彼らは呼ばなければ応えてくれませんよ」
「あのよー、その感じるってのが意味わっかんねーんだけど。星晶は分かるぜ、鉱石だから触れるしな。けどマナエネルギーとか精霊とか、目に見えねーじゃんか。全員セルシウスくらいはっきりしてりゃ分かりやすいんだけど」
「精霊はルミナシアに満ちる自然エネルギーですね。ランプに火を灯せばそこにイフリートが居て、湖にはウンディーネが、大地にはノームが、撫でる風にはシルフがいるんです」
「でもそんなの世界中どこにでもあるじゃねーか、山にはノームがびっしりいて海にはウンディーネがうじゃーっといんのか?」
「彼らは個体じゃないんです。あくまでもエネルギーの象徴として、私達が見えるようにと形取っただけと言われています」
「じゃあセルシウスは今この船にいるけど、ここから反対っかわの大地に氷が出来たらそこにもセルシウスが居るって事か? 瞬間移動?」
「ええと、なんと言えばいいのか……」

 先にギルドメンバーとして個体のセルシウスを知っているせいで、ルークにとって精霊というものの理解が受け入れがたくなっているのは問題だった。こうなると先に進むのは中々難しい。いっそリタのように魔法計算式を組んで強制的に発動させ、感触を掴ませた方がいいかもしれない、とフレンは思えてきた。だが展開式を組んでも精霊が力を貸してくれなければ発動しないのは同じだろう。
 剣技のように動作を繰り返し体に覚えさせるのとは違い、魔法にはキッカケというものが必要だ。何しろ人間の体ひとつきりで発動するものではないのだから。
 ルークのように剣の才能はあるが、まだ発展途上中となると思考が物理寄りに固まっている為に魔法の切れ端を掴み難い。つい目に見えるものに支配されそれ以外を軽んじてしまう。
 なまじ腕が立つのもよろしくない。いざとなれば剣を使えば良いというセーフティが奥底にあるせいで、必要に迫られないからだ。

「てかさー前々から結構疑問だったんだけど、なんで呪文唱えただけで手から火が出るんだよ手品か? イフリートが力を貸すって言うけど目に見えないのにどっから火を持ってくんだよ」
「普段私達の目には見えないのですが、彼らは人間が生まれる前からルミナシアに存在していたと言われてまして……」
「だーかーらー! 居るならちゃんと出てこいよ! ここに居ますって言われてもいねーしってなるだろ!? それともなんだよこの部屋には俺が見えないだけでイフリートやらなんやらがうじゃうじゃしてんのか? んなぎゅうぎゅう詰めじゃ苦しくて息出来ねーだろ!」
「精霊は物質化しない限り、壁や扉なんてものは無意味なんです」
「げげーっ! って事は覗かれ放題なのか!? 風呂やトイレもか!」
「どうなんでしょうね。例え覗いたとしても興味があるかどうか……」
「マジキメー、精霊にはプライバシーってもんがねーのかよ!」

 盛大な勘違いで、ルークの中の固定観念がモリモリ変な方向に凝り固まってしまっている。これでは駄目だ、放っておいては精霊に嫌われてより魔法が使えなくなってしまう。
 しかしフレンがフォローしようと考えるが、都合の良いものが思い浮かばない。こういう時ハロルドやリタならば理論的に解説し誤解を紐解かせたり、ユーリやレイヴンのように口が上手ければ何か良い例えを使ったりするのだろう。
 気の利いた例えひとつも、自分の頭では出てこずフレンは己の不甲斐なさを嘆いた。

「つーか人間より先に存在してたってんならそれを言ってる奴は誰なんだっつーの。ほんとにそれが合ってるって証拠あんのか? じゃあ精霊ってのは一体どんだけ前からいたんだよ何年何時何分何十秒前だ?」
「えっ? え、えとそれは……分かりません、私の勉強不足です」
「ったくよーテキトー言ってんじゃねーぞ、気ぃ付けろよな」

 深々と頭を下げればルークの態度は偉そうながら、ある意味何時も通りだ。すぐに怒るがすぐに謝れば許す、少々悪い意味で単純かもしれない。そしてこの疑いようからして、素養があるのにルークが魔法を使えない理由がなんとなく分かるような気がした。
 精霊は目に見えないからこそ、疑ってはいけない存在だ。力を貸してくれる隣人、友人として傍にいるからこそ信じなければならない。”そこ”にあるものが見えなくとも、”そこ”にあると分かっているならばあるも同然。精霊はその信じる心に応えてくれる存在。
 力を持つのは精霊達だが、呼び集め発動させ、具現化させるのは3次元体である生物以外他ならない。魔法の入り口はそこにある。
 目に見える物しか受け入れないルークが魔法を使えるようになるには、まず見えない物を見せるしか方法は無いだろう。これが尊敬するヴァン・グランツならば言葉だけで頷きそうではあるが、彼程の説得力が自分にあるとはとても思えない。なのでフレンは思い悩ませ、ひとまずアスベルに騎士団の教本は持っていないか聞こう、と考えた。






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